アドレスホッパーのためのアプリケーションのデザイン

Keywords:アドレスホッパー,Webサービス

 土屋 一心

[NE29-0141E/CDプログラム]

1.はじめに

従来のわたしたちの生活は、一定の住居を持ち、そこを拠点に生活するスタイルが一般的に普及している。この様な生活は、とても安定していて、食品を購入するスーパーやコンビニ、雨が降った時のコインランドリーやお客さんが来たときのお勧めのお店などを把握できる。こういったメリットがある一方で、代わり映えのない日常を退屈に思う人もいる。そんな中、今アドレスホッパーという定住する住居を持たず、数週間や数ヶ月でその地を後にするという生活スタイルを持つ人々が出現している。このアドレスホッパーは、情報インフラの向上や交通インフラの整備が整ったために、実現可能になった。現在の我々は、例えば、東京の会社にフルリモートで勤めつつ、北海道での旅行を満喫することができる。今まさにコロナ禍の真只中であるため、この様な外出する行為は控えなければならないが、リモートでの仕事が増えたことによって、一定の住所が絶対に必要ではなくなってきているということもまた事実である。そこで、筆者は、「アドレスホッパー」という存在に着目する。その新しい生活スタイルを、「新しい生き方」として捉えた上で、その活動を支援するために必要なことを明らかにしていく。

2.研究目的

新しい生活スタイルである、アドレスホッパーの生活を発展させるために、アプリケーションの技術やWebの技術を参考に、サービスをデザインした上で、生活に適したアプリケーションを開発する。

3.先行事例との関連

ADDressという月額サービスは、月に約3万円で全国のADDressの所有している物件を自由に使用することができるサブスクリプションサービスである。この様なサービスはアドレスホッパーの生活のニーズに適していて、一定の場所では生活しない設計になっている。「全国でどこでも」という部分がポイントで、通常の不動産では、同じ金額でも一つの物件しか住むことができず、移動するとなると、ホテルなどを予約する必要があるため、そういった経費を節約できる様にデザインされている。この様なサービスは、新たな生活の拠点を用意しているので、今回はこのようなシステムではなく、休憩地点を探すことのできるようなシステムを開発した。

4.調査

私自身が実際に体験することを行なった。時間を確保、2泊3日のアドレスホッパーの生活をした。私が実際に都内のドミトリーに泊まったときに、ほとんどの人がアドレスホッパーの方で、どの様な生活を送っていたのかインタビューを行った。その結果、COVID19の影響で、仕事が減り、生活に支障をきたしているという現状が分かった。また、インタビューをした方は、管理職や営業職種の人よりも、振付師や声優、イベント企画などのサービス系の職種が多かったので、仕事に直接影響していると考えている。一方で、リモートワークをきっかけにアドレスホッパーになった人や趣味の温泉巡りのためにアドレスホッパーになった人もいる。今回は、今後、増えると考えられるリモートワークをきっかけにアドレスホッパーになる人をターゲットにする。

5.作成したアプリ詳細

今回開発したアプリは、一秒で、休憩場所までのルートを表示できるアプリケーションを開発した。メイン画面は、図1のようになっていて、ルートを検索できる。

 

 

 

図 1 メイン画面

主な機能として、ルート検索、アカウント作成、ユーザー作成、スポットを追加機能である。ルートは現在地から、目的地までのルートが画面上に表示され、右側に道順の距離や右折や左折など。詳細が表示する。図2は、アカウントページで、アカウント名とスポットの追加することができる。

 

 

 

図 2 アカウント画面

名前の変更とスポットの追加ができる。マーカーの位置を調整しロックして、位置情報を取得する。一度登録すると、そのスポットの情報は全てのユーザーで共有される。

 

 

 

図 3 ログイン画面

ログイン画面では、作成したアカウントを使用してログインすることができる。アカウントの作成に必要なパラメータは、Eメールアドレスと、パスワードの2種類である。

 

 

 

図 4 履歴画面

履歴画面では、これまで使用したスポットを参照することができる。
このアプリケーションの作成にて、AWS DynamoDBや、Vue.js、Java Spring Bootなど、様々なWeb技術について触れることができ、技術面的にも成長することができた。最終的に作成したアプリケーションの図解は図5である。
今回作成では、フロントエンド、バックエンド、インフラの全ての分野において開発を行なったので、大学で学んだことを最大限活かすことができたと考えている。
そして、展示会にてシステムの検索機能や、将来サービスかをすることを見据えた、マネタイズなどの意見を得ることができた。こういった技術的進歩や、発表会での意見を今後とも取り入れていきたいと考えている。

図 5 アプリケーション図解

 

6.今後の展望

今後の展望としては、主に未実装な機能を実装し、リリースするということである。未実装な機能としては、履歴機能、スポット検索機能である。履歴機能は、自分が検索したスポットを、履歴として残し、後で参照、評価することができる。スポット検索機能としては、現在では、全てのスポットを表示しているが、近くのスポットを表示できるようにする。また、特定の条件によって表示するスポットを絞り込む機能を実装する。特定のスポットに絞り込むことで、様々な用途ごとに、アプリケーションを利用することができ、選択の幅が広がることができる。

8.まとめ

今回作成したアプリケーションでは、アドレスホッパーの生活を手助けできるようなアプリケーションを作成した。実際に使用してフィードバックを得ることはできなかったが、今後も開発を進めリリースする予定である。

 

参考文献/Webサイト

ADDress  https://address.love/